VISAとMasterCardの違い

日付:2019-08-15  カテゴリ:クレジットカードの基本

クレジットカードの2大国際ブランドのVISAとMasterCard。 クレジットカードを発行する際にどちらを選べばいいかと考えたりしたことがある方もいらっしゃると思います。

世界シェアNo1、2のブランドで、TVCMなどで見たことが一度はあるという方は多いでしょう。 おなじみのVISAとMasterCardですが、使い勝手や利便性、その違いについてみていきましょう。

VISAとMasterCardは決済ブランド

VISAもMasterCardも自社でクレジットカードを発行をしないで、カード発行会社に決済システムをライセンス供与している決済カードブランドになります。

American Express、JCB、DinersClubは「T&E(Travel & Entertainment)ブランド」として、旅行やエンターテイメントなどに力を入れています。

VISAとは

VISAはValue Issure Service Areaの頭文字をとったもので、「金融界のビザとして、各国地域の市場ニーズに合わせた貨幣価値を、国際決済サービスで提供する世界通貨」を意味しています。

創業は1958年。バンク・オブ・アメリカがBANK AMERICARDを設立したことから始まる、世界No.1シェアの国際ブランドです。

アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置き、2008年にニューヨーク証券取引所に上場し、この新規株式公開で米国史上最高額となる調達額、約179億ドル(約1兆8,000億円)を記録しています。

Mastercardとは

「Priceless」をキャッチフレーズに掲げる世界No.2シェアのアメリカの国際ブランドです。1966年に組織されたInterbank Card Associationが起源です。

2002年にヨーロッパのユーロカードと経営統合し、ヨーロッパ圏での利用が強いといわれるようになりました。 2006年に社名をマスターカード・ワールドワイドに変更し、ニューヨーク証券取引所に新規上場しています。

「お金で買えない価値がある、買えるものはマスターカードで」というCMの決まり文句が有名で、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

利用可能な場所はほぼ同じ

世界シェアはVISAが約56%、MasterCardが約26%となっていますが、加盟店数は世界で約3,850万店舗とほぼ同数となっています。

マスターカードの成り立ちからヨーロッパに強いといわれていましたが、利用可能場所としては、VISA、MasterCardにほとんど違いはありません。 また、日本での利用可能店舗数もほぼ同数になっています。

オリンピックで使えるのはVISA

VISAはオリンピックの公式スポンサーになっていますので、東京オリンピックで使えるクレジットカードはVISAカードのみになっています。 オリンピックのチケットの購入や会場で利用できるのはVISAカードだけになります。

コストコで使えるのはMasterCard

会員制の倉庫型量販店のコストコでは、使えるクレジットカードはMasterCardブランドのみになります。 VISA、JCB、AMEXなどは使えません。。。

以前はアメックスのみが使えましたが、2018年2月からはコストコで使えるクレジットカードはMasterCardのみになりました。

為替レートは若干MasterCard有利?

為替レートではMasterCardが有利と言われていましたが、VISAもMasterCardも最近ではほとんど差が無くなっているのが現状です。

まとめ

VISAとMasterCardについてみてきました。

現在では、利用可能な場所など両者の違いはほとんどなく、どちらを選んでもあまり変わりは無いでしょう。 クレジットカードを選ぶ際、VISAかMasterCardか比較して選ぶというよりも、発行しているカード会社のサービスを比較して選ぶのが良いでしょう。 また、自分の持っているカードがVISAブランドであれば、もう一枚はMasterCardにするといった感じで選ぶのもありですね。