日付:2019-06-17 カテゴリ:クレジットカードの基本
現金を持たずに買い物ができるクレジットカードは便利なアイテムです。店舗での買い物やネットショッピング、レストランの食事など、日常生活にクレジットカードはもはや欠かせない、という人もいるかもしれません。
しかし、いつも通りに利用しようとした際に、突然クレジットカードが使えなくなっていることもあります。
クレジットカードが急に利用できなってもあせらなくてもすむように、クレジットカードの利用が停止される原因や対処法について知っておきましょう。
クレジットカードが使えなくなったときに考えられる原因のひとつとして、利用限度額のオーバーがあります。
クレジットカードには、いくらまで使用できるかという金額が決まっているため、その金額を超えて利用することはできません。
利用限度額には、ショッピング上限、キャッシング上限額だけでなく、両方を合わせた総額の上限も決まっているので注意しましょう。
いざ使用しようと思った際に利用限度額オーバーで使えないという状況を避けるために、設定した金額は確認しておきましょう。
利用限度額は、自分で決めることができますが、最初に設定したり途中で変更したりした金額を、忘れてしまう人も少なくありません。
利用限度額は、それぞれのカードのお客様情報ページなどで確認できます。
自分が現在利用している金額を確認しておくことも大切です。
リボ払いや分割払いを選択している場合、利用額が毎月リセットされるわけではないので、未払い残額にも注意をしておきましょう。
利用限度額を超えてしまいカードが使えなくなることが多い場合には、限度額の増額(増枠)を考えてもよいかもしれません。
しかし、限度額の総額にはカード会社の審査が必要になります。
審査にかかる時間や内容はカード会社により異なりますが、希望する金額によっては所得証明書の提出が必要となることもあります。
審査の結果、カード会社から増額しても返済可能であると判断されれば、利用限度額の増枠が認められます。
所得のほかに、信用情報に問題がないことも審査が受かるポイントです。
クレジットカード代金の引き落とし先に指定している金融機関の口座が残高不足の場合も、クレジットカードは使用できなくなります。
引落しできないことで、カード料金を延滞しているとみなされるからです。
カード会社としては、返済予定のお金が返ってきていないのに、新たにお金を貸すようなリスクは負うようなことはしないからです。
クレジットカードの引き落とし日は毎月決まっていますので、通帳記帳などをしてその日に残高が不足していないかを確認しておきましょう。
オンラインバンキングを利用していれば、インターネットを通じてすぐに確認できます。
残高不足により延滞が何度かあった場合には、信用情報機関に情報が登録されることもあります。
信用が悪化すると、借り入れや新たなクレジットカードの作成、ローンでの購入といった信用取引ができなくなるおそれがあるので気をつけましょう。
銀行口座の残高が不足していることに気がついたら、すぐに不足分を入金しましょう。
引き落とし日の直前に、残高確認をすることを習慣にしておくと安心です。
入金が間に合わずに延滞状態になってしまった場合、振込用紙が郵送されることが一般的です。
その用紙を利用してクレジットカード代を支払えば、延滞状態を解消することができます。
残高不足の場合は、すぐにカードが利用停止になるわけではありませんが、くり返すことで信用情報に傷がつくことを覚えておきましょう。
クレジットカードには有効期限があります。
有効期限が切れているカードでは、使用することができません。
有効期限は、カードの表面に「月/年」の形で記載してあります。
通常は、有効期限が近くなると、新しいカードが郵送されます。
古いカードは自分で破棄して、新しいカードを使用しましょう。
新しいカードの送付時期はカード会社によって異なりますが、1ヵ月~2カ月前に届くことが多いです。
引越しをしたときは、カード会社に必ず住所変更のお知らせをしましょう。
住所変更をしていなかったためにカードが届かず、その間に有効期限が切れてしまう場合があります。
現在は、利用明細書はオンラインで通知されることが多く、カード会社にどの住所を登録しているのか忘れてしまった人もいるかもしれません。
新しいカードが届かないトラブルを避けるためにも、住所変更をしていないかもしれないと感じた人は確認しておくようにしましょう。
新しいカードが届いたら、これまで使っていたカードにはハサミを入れで細かく裁断するなどしてから処分しましょう。
そのままの形にして置いておくと、誤って古いカードを使おうとしてしまうこともあります。
また、そのまま処分をすると、他の人の手に渡り、カードに搭載されているICチップや磁気から個人情報が流出してしまう可能性もあります。
使わなくなったカードは、細かく切ってできれば2回以上に分けて処分しましょう。
不正利用検知システムによってカードの利用が不審であると判断されると、カード利用ができなくなる場合があります。
通常の利用とは異なるカードの使い方をした場合、不正利用検知システムが働き、利用停止処置が取られます。
海外などいつもと違う場所で利用したときや、短期間の間に同じお店でくり返し買い物をした場合などに、不審な利用とみなされます。
カード不正使用検知システムとは、人工知能を利用したモニタリングシステムです。
カードに異常はないか、不正使用はされていないかといった監視を、人工知能が24時間365日行っています。
人工知能によって、カード利用者の履歴はデータベースに蓄積され、利用傾向をパターン化しています。
そのパターンから外れた動きを見つけると、人工知能は不正のおそれがあると即座に判断します。
不審であると判断されると、カードの利用は止められます。
不正検知システムにより利用停止となったカードは、カード利用は本人が行ったものであり不正利用ではないとカード会社が確認できればすぐに解除されます。
確認方法としては、カード会社からの電話や携帯電話のショートメッセージサービスで本人確認をしたり、利用しようとした加盟店からカード会社に電話をかけたりする方法などがあります。
本人であることを証明するために、簡単な質問がされることもあるでしょう。
本人確認がスムーズに行えるように、カードの登録情報には携帯電話の番号やメールアドレスも登録しておくと、いざというときのために安心です。
クレジットカードは、カード本体に搭載してある磁気ストライプやICチップから、使用者の情報を読み取ります。
そのため磁気ストライプやICチップに破損や故障があると、情報を読み取ることができず利用できません。
強い磁気に当たったり物理的に傷をつけたりすると、磁気不良の原因になります。
クレジットカードの保管場所には、普段から注意しておきましょう。
スマートフォンからも磁気は出ています。手帳型ケースを使用している人は、ケースのポケットには収納しない方が良いでしょう。
カードが読み取れず使用ができない場合、複数の店舗でクレジット決済を試してみましょう。
カードの磁気やICチップに問題があるのではなく、お店に機械に問題があるのかもしれません。
また、サイン決済が通るのであればICチップ部分に故障が、サイン決済が通らなければ磁気ストライプの故障を疑うように、どこが問題なのか推測することができます。
クレジットカード自体に故障や破損がある場合は、再発行を依頼しましょう。
カード会社に連絡をすれば、新しいカードを再発行してもらえます。
しかし、なかには手数料のかかるカード会社もあります。
かかっても数百円ではありますが、事前に手数料がかかるかどうかはカード会社に確認しておくと安心です。
新しいクレジットカードを請求しても手元に届くまでに、1ヵ月前後の日数がかかる場合もあります。
その点は理解して再発行手続きをしてください。
カード払いをしようと買い物をしたお店が、そもそもクレジットカードを扱っていない場合もあります。
カード決済を導入すると、店舗が一定の手数料を払わなければなりません。
経費や手間のために、クレジットカードを扱っていない店舗も少なくありません。
また、クレジットカード決済を導入していても、すべてのカード会社に対応しているわけではありません。
自分の持っているカードのブランドが扱われていないため、カード払いができないこともあります。
カード決済を導入しているかどうかは、お店の人に聞くのが最も簡単で確かな方法です。
現金を持ちあわせていないのに買い物をしてしまい、カードも使えなくて困ることがないように、心配な場合はあらかじめ確認しておきましょう。
また、お店の入り口やレジに扱っているカードブランドのステッカーなどを貼って、ひと目でわかるようにしてくれている店舗もあります。
自分の持っているものと同じロゴが見つかれば、そこでは使えるということになります。
ロゴが無い場合は、使用できない可能性が高いですが、念のためお店の人にたずねてみてもよいかもしれません。
カード支払いに対応していない店舗の傾向を知っておけば、もしかしたらこのお店では使えないかもしれないと事前に注意しておくことができます。
会社全体として売上額がそれほど高くない小規模な企業のなかには、カード会社に支払う手数料が理由で導入していない店舗もあるでしょう。
また、クレジットカード決済は現金払いと比べて精算のときに手間と時間がかかります。
レジ前が混雑してしまい他のお客様に迷惑をかけることになるのを避けるために、クレジットカードを導入しない店舗もあるようです。
ここまでに挙げてきた6つの理由以外にも、クレジットカードが使用できない場合があります。
お客側、店舗側、どちらも原因になりえます。その他の原因として、3つの例を解説します。
会計をクレジット決済する際は、クレジットカードの読取端末を利用します。
クレジットカードで買い物をしたことがある人であれば、暗証番号を入力するときなどに見たことがある人も多いのではないでしょうか。
この端末が故障しているとカードの利用はできませんし、お客側としてはどうすることもできません。
ただし、こういったときのためにお店は予備の端末を準備していることも多いです。
また、予備の端末がない場合には、カード会社に連絡をして電話決済をする方法を取ることもあります。
どちらにしても、カード端末が故障している場合は、お店の指示に従いましょう。
暗証番号の入力が必要な店舗の場合、何度も暗証番号をまちがえてしまうとロックがかかり利用が停められてしまうことあります。
カード保有者本人ではないかもしれないと不正利用が疑われるためです。
3回連続してまちがえると利用を停止するカード会社が一般的です。
利用停止を解除する方法は、カード会社によって異なります。
電話連絡や会員サイトで再設定をすればまた使用できる会社もありますが、カードの再発行が必要な会社もありますので注意をしてください。
暗証番号忘れでロックされないために、連続して2回間違えたら電話やインターネットでカード会社に暗証番号を照会することをおすすめします。
また、暗証番号は他人から推測されにくいけれど、自分では覚えやすい番号にしておきましょう。
クレジットカードの利用には、さまざまな規約が設定されています。
契約をしたときに必ず規約は提示されているはずですが、細かいためちゃんと読んでいなかったり、読んでも忘れてしまったりする人もいるでしょう。
それらの規約に違反した場合、利用停止となります。
たとえば、ショッピング枠を使って現金化するような行動をした場合、発覚すると利用停止の措置を受けます。
現金化による利用停止は、カードの復旧がされることはありません。
自分の所有しているカードの規約について、しっかりと内容を確認しておきましょう。
クレジットカードが使えなくなるには、さまざまな原因があることをご紹介しました。
思いがけず利用停止となった場合には、あせらずに原因に応じた対処をしましょう。
また、事前に利用停止とならない対策を取ることも大切です。
ここでご紹介した以外の理由でカードが使えない場合は、カード会社に連絡して対処法を確認してください。
クレジットカードは、現金がなくても買い物ができる便利がツールであることは間違いありません。
カードには多数の種類があり、それぞれ異なるサービスがついています。
自分に合ったカードを選択すれば、よりお得に便利にクレジットカードライフを送れます。