クレジットカード手数料|誰がどのような手数料を払っているの?

日付:2019-06-17  カテゴリ:クレジットカードの基本

ものを買ったときや飲食店で支払いをするとき、現金だけではなくクレジットカードやデビットカード、電子マネーなどさまざまな支払方法があります。

最近ではキャッシュレスが進み、現金をほとんど持ち歩かない人も増えてきたので、クレジットカードを使う機会も減っているかもしれません。

しかし、クレジットカードは支払いがすぐ終わることや、ポイントが貯まるといったメリットがたくさんあります。

また、なにげなく使っているクレジットカードも、実は利用するときに手数料がかかっていることはご存じでしょうか。。

そこでこの記事では、クレジットカードの手数料システムについてご紹介していきます。

クレジットカードの手数料は加盟店・消費者双方が支払っている

クレジットカードの利用にかかる手数料は、支払われるお店側と、支払いをする消費者側の双方が支払っています。

それでは、それぞれどのような手数料で、どのくらいの金額を支払っているのでしょうか。

加盟店が支払っている手数料

クレジットカード払いに対応しているお店は、加盟店手数料をクレジットカード会社に支払っています。

お店はクレジットカード会社と加盟店としての契約を結んでいるため、消費者がクレジットカードを利用できる仕組みになっています。

消費者としては、クレジットカードが使えるお店は有り難いと考える方も多いと思いますが、もちろん加盟店にもメリットはあります。

お店側はクレジットカードの加盟店にならなければクレジットカード決済を採用できないため、カード払いをしたいと思っているお客様を逃してしまうことになります。

また業種によっても手数料の割合が異なります。

飲食店では5%、小売店では4%、コンビニでは1%程度が基本的な割合となります。

消費者が支払っている手数料

普段クレジットカードを利用していて、商品や飲食の値段とは別に手数料がかかっていると考えたことはあるでしょうか。

消費者も手数料を支払っていると説明しましたが、普通に利用するだけでは手数料は発生しません。

高額な買い物をしたときに、一括で支払うのが難しくて分割での支払いにすることもあるでしょう。

3回以上の分割払いや、リボ払いを利用する際、手数料が必要になります。

どこのクレジットカード会社を利用しているか、どの種類のカードを持っているかによっても手数料の利率は異なります。

消費者に加盟店負担の手数料を支払わせるのは規約違反になることも

お店は加盟店手数料を支払っていますが、消費者側に手数料を上乗せして支払わせるのは一般的には規約違反になります。

というのも、一般的にはクレジットカード会社と加盟店で「消費者」に負担をさせないという規約があることが多いからです。

規約違反かどうかは加盟店とクレジット会社の規約によるので、事前に手数料を誰が負担するのかを確認しておくのが一番安心です。

クレジットカードの手数料を支払ってまでも加盟店になりたい理由

クレジットカード決済を採用することで手数料を支払わなければならないにもかかわらず、なぜ加盟店になりたいお店が多いのでしょうか。

「手数料を支払うと利益が減るのでは?」と思ってしまいますが、それだけのメリットがあります。

ここでは、主な理由を3つご紹介します。

大きな金額の商品を買ってもらいやすい、商品購入率の増加

クレジットカードで支払うお客は、現金で支払う客と比べると単価が高いという特徴があります。

単価が高ければ利益にもつながるため、手数料を支払っても採用したいという仕組みです。

現金のみの支払いであれば、財布に入っている金額以上のお買い物は期待することができません。

しかし、クレジットカードでの支払いができれば、所持金が少なくてもお買い物ができます。

消費者からしてもカードは便利ですが、大きな金額の買い物をしてもらえるためお店側からしてもメリットとなります。

また新生活のために家具や家電を買わなければならないときや、日用品をまとめ買いするようなとき、現金で払うことができなくとも、クレジットカードでは払うことができりこともあります。

現金で支払うときに比べると、カードで支払う時の方がお金を使った感覚があまりないため、つい使いすぎてしまうこともあります。

クレジットカードなら……とついついカードを使ってしまうことも、クレジットカードの加盟店になるメリットの一つです。

ポイントや特典を期待した顧客を獲得できる可能性がある

クレジットカードは現金を持ち歩く必要がないだけではなく、ポイントや特典があるというメリットもあります。

還元率の高いカードを利用している人は、ポイントが貯まったり使えたりするお店を選ぶこともあります。

支払う額が同じであれば、ポイントが貯まるお店を選ぶ人も多いでしょう。

ポイントや特典を期待してクレジットカード払いを利用している人もいることから、クレジットカード決済を採用しているとそういった顧客を獲得できる可能性が上がります。

現金管理の手間がなくなる

現金での支払いしかできないお店は、おつりを用意したり売り上げを集計したりと現金の管理が必要です。

現金管理の手間がかかってしまうのは大きな負担となりえます。

しかしクレジットカード決済を採用すると、その負担は大幅に減ります。

おつりの渡し間違いを防ぐことにもなりますし、盗難や着服といったリスクを減らすこともできます。

現金を扱うことが少なくなるだけでトラブルを防げるのであれば、メリットは大きいといえるでしょう。

クレジットカードを所持しているだけでかかる費用

初めてクレジットカードを作る際は、分からないことが多いかと思います。

クレジットカードには、所持するだけでかかってしまう費用があり、それが発行する際の発行手数料や毎年の年会費です。

飲食店のポイントカードは発行に費用がかかることも多いですが、クレジットカードでは発行手数料がかかることはほとんどありません。

ただしETCカードは発行する際手数料がかかる場合もあります。

年会費はカードの種類によっても異なりますが、無料のものから数万円かかるものまでさまざまです。

永年無料や初年度無料、条件付き無料など、カードを発行する際には年会費をしっかり確認するようにしましょう。

海外でクレジットカードを利用した際の「手数料」の中身

さまざまな支払方法が増えているとはいっても、日本ではまだまだ現金主義の文化が残っています。

海外ではキャッシュレスが更に進んでおり、一般的な支払方法としてクレジットカードが生活に根付いています。

普段日本で使っているクレジットカードを海外旅行などで使った場合には手数料が発生します。その内容をご紹介します。

カード会社の為替・両替手数料

海外でクレジットカードを利用する際には為替・両替手数料が発生します。

為替・両替手数料はブランドによって異なります。

海外旅行に行く際、空港などで日本円から外貨に両替する人が多いと思いますが、両替所でのレートよりもクレジットカードでのレートの方がお得に支払いをすることができます。

海外事務手数料

海外事務手数料は、クレジットカード会社に支払う手数料のことをいいます。

クレジットカード会社によって異なりますが、1.6~2.0%が一般的な手数料です。

1.6%であれば、1万円の支払いで160円の手数料が取られることになります。

ATMで現金を引き出した場合のATM利用手数料

海外でも、持っているカードのブランドに対応しているATMがあれば現金を引き出すことができます。

その場合、海外事務手数料はかかりませんが、両替手数料とATM手数料、利息が発生します。

ATM手数料は、10,000円以内であれば100円、10,000円以上であれば200円が一般的な額です。

海外のATMで現金を引き出すということは、現金を引き出した日からクレジットカードの引き落とし日までの間キャッシングしていることになります。

その分の利息を支払わなければならないということに注意が必要です。

まとめ

クレジットカードは、現金を持ち歩かなくても簡単に支払うことができる便利なものです。

消費者側とお店側のどちらにもメリットがあるため、キャッシュレスの流れがどんどん加速しています。

しかし利用するためには手数料のことを頭に入れておく必要があります。

消費者は分割払いやリボ払いをする際に手数料が発生し、お店はクレジットカード会社と加盟店契約をすることで手数料が発生します。

クレジットカードはとても便利なものですが、3回以上の分割払いやリボ払いでは手数料が発生していまいます。

海外でクレジットカードを使う際は海外事務手数料や為替・両替手数料がかかってしまうため、支払月に困ってしまわないように気を付けて使うようにしましょう。