クレジットカードの有効期限の見方とカードの更新

日付:2019-06-17  カテゴリ:クレジットカードの基本

年々利用者が増えているクレジットカードですが、使用し始めたばかりの方にとってはカードの有効期限の見方が分からない方も多いかもしれません。カードの見方が分からないと、利用時にスムーズに使用できないこともあります。

ここでは、有効期限の確認方法を分かりやすく解説していきます。その他にも、期限切れのカードの更新方法や、公共料金支払いに利用している場合の注意点もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

クレジットカードの有効期限はどこに書いてあるか

クレジットカードを利用する時に必要になるものが有効期限です。毎回必要になるわけではありませんが、インターネットで商品を購入したり、注文したりする時には有効期限を入力することが多い傾向にあります。

ただクレジットカードを初めて作ったばかりの人にとっては、どこに記載されているのか分からないこともあるかもしれません。有効期限を探すポイントを解説していきます。

「月/年」で記載してある有効期限

基本的には、クレジットカードの表面中央の下部分に、「有効期限、月/年」の形で記載されています。「04/20」と書いてある場合は、「2020年4月」が有効期限です。

こちらの記載方法のクレジットカードとしては、三井住友カード、JCBゴールドカードといったカードがあります。上記と同様の記載方法となっていて、分かりやすいタイプの記載方法です。

最初のうちは、月が最初に書いてあって年が後半に書いてある点に慣れないかもしれません。特に年の部分は、西暦の下2桁を記載しているため分かりづらく感じることもあるでしょう。ただ、慣れればすぐに分かるようになります。安心して利用を続けてください。

「VALID」と「THRU」

日本語で月/年と記載していることもあれば、英語で記載しているカードもあります。「VALID」は「有効」、「THRU」はthroughの略で「期限」を意味しています。同じ意味で「GOOD THRU」と記載していることもあるため覚えておきましょう。

これらの単語に続いて、月を表す「Month」、年を表す「Year」が書いてあります。そしてそれぞれに該当する数字が書いてあるため、それをチェックすることで有効期限を確認できます。

ほとんどのカードには日本語と英語の両方の表記となっています。万が一英語表記しかなかった場合は、上記を参考にして有効期限を確認するようにしてください。

有効期限がないクレジットカードはない

クレジットカードを持ち始めたばかりの方の中には、有効期限を見つけられない人もいるでしょう。ですが、有効期限を記載していないクレジットカードは存在しません。なぜなら、有効期限が書いてあることで、そのカードを利用できるかどうかが判明するからです。

万が一見つからない場合は、表面を注意深く確認してください。カード番号の近くに書いてあることが多いです。位置としては中央の少し下のあたりです。

どうしても表面に記載が見当たらない場合は裏面も確認してください。また、そのカードの公式サイトを見てみると、記載している位置が書いてある場合があります。もしすぐに見つからなかったとしても、必ずどこかに書いてあるため諦めずに探してみてください。

有効期限が切れそうなクレジットカードの更新方法

クレジットカードの有効期間が近づいてくると、切れるのではないかと心配な気持ちも出てくるかもしれません。万が一期限が切れてしまうと、そのカードは利用することができなくなります。

有効期限が切れそうな時には、どのようにして更新したら良いのかをまとめました。自分が取るべき行動について把握しておきましょう。

クレジットカードの更新で利用者が行うことは何もない

基本的にはクレジットカードを利用している人が、有効期限の更新のために何かする必要はありません。自分からカード会社に連絡を取ったり、書類を郵送したりといった作業が必要になることもまずないでしょう。

有効期限の1ヵ月前くらいに、新しいカードが自宅に届きます。新しく届いたカードを古いカードの代わりに利用することで、これまで通りクレジットカードを使うことができます。そのため、ポストを定期的に確認することを忘れないようにしましょう。放置していると、新しいカードが届いたことに気づかずに古いカードの期限が切れてしまいます。

新しいカードが届いたら古いクレジットカードを処分する

新しいクレジットカードが自宅に届いたら、そのカードを利用していきます。古いカードの代わりに利用することができるため、それまで使っていたカードは必要なくなります。

古いカードは必ず破棄してください。そのままゴミに出すのではなく、ハサミで切って処分しましょう。特に磁気ストライプのところは個人情報を保存しているところなので、細かく切り刻むことがポイントです。そのままの状態でゴミに出してしまうと不正利用されてしまうリスクもあります。防犯のためにも正しい方法で処分してください。

有効期限が切れそうなのに新しいカードが手元にない場合

そろそろ有効期限が切れそうだというタイミングで、新しいカードが手元に届いていない事態が発生した経験がある方もいるかもしれません。クレジットカードを複数枚持っていない場合、不安を感じることもあるでしょう。

どうしてそのような事態が発生するのか、原因をいくつかご紹介していきます。もしも現在そのような状況の方でしたら、以下を参考にして対策方法を考えてみてください。

引っ越しをした場合前住所に送られている可能性がある

引っ越しをした場合は、クレジットカード会社に住所変更の連絡をする必要があります。その連絡を怠っていると、カードの更新時期になったとしても古い住所にカードを送られてしまいます。

公共料金の手続きで忘れてしまいがちなのが、カードの情報変更です。忘れていた方は住所変更の手続きを行って下さい。カード会社によっては、電話やインターネットで簡単に済ませることもできます。電話での手続きが必要になる場合もあるため、確認してみましょう。

住所を変更しておけば、新住所に新しいカードが届きます。古いカードをハサミで切って処分して、新しいカードに切り替えて利用しましょう。

再審査でカードの更新が見送られたケースがある

引っ越しをして住所変更をしていたり、そもそも引っ越しをしていないのに新しいカードが手元に届かなかったりすることも場合によっては考えられます。その原因として考えられるのは、カード会社の再審査でカードの更新が見送られたケースです。

クレジットカードを作成する時は、審査に通ることで発行が完了します。しかし審査は一度通れば大丈夫というものではありません。クレジットカード会社の中には、更新時に再審査をかけることもあるのです。

再審査の時点でカード所有者の信用情報が悪化していたり、支払い期限を守らないことが多かったりすると、更新を見送られることもあります。そのようなことがないように、期限内に支払いましょう。

なぜクレジットカードには有効期限があるのか

クレジットカードには、必ず有効期限が設けられています。有効期限を記載していないカードはありません。では、どうして有効期限が設けられているのでしょうか。

クレジットカード会社が有効期限を設けている理由は主に、次の3つです。「劣化対策」、「防犯対策」、「再審査」を行うためです。それぞれについて分かりやすく解説していきます。

摩擦などで劣化するカードを新しくするため

クレジットカードを長期間使用していると、汚れたり、傷がついたりするものです。人によっては現金を持たずにカードのみを利用していて、財布やスマホケースから出し入れする機会が多い場合もあるでしょう。

そのような出し入れを繰り返す中で、摩擦が生じてカードが劣化していくと、時にはカードを使用できなくなる事態も発生します。そのような事態を未然に防ぐために、有効期限を設けて、新しいカードに切り替えていくのです。

有効期限が来る前にカードが劣化してしまうこともあります。日ごろから丁寧に利用して、キレイな状態を保つように意識しておくと安心です。

防犯対策を行うため

クレジットカードは防犯システムが整ってきているものの、いまだに不正利用されてしまうこともあります。自分以外の誰かにカードを利用された経験をお持ちの方も少なくありません。カード番号を盗用したり、偽造カードを複製したりすることで、不正に利用する人がいるのです。

ただ、クレジットカードの有効期限を設けて定期的にカードを新しくすることで、そのような犯罪から逃れやすくする効果も期待できます。なぜかというと、カードについている防犯機能は年々向上してきているからです。最新のICチップを付けることで、高い防犯機能を発揮することが可能になっているのです。

このように、カードの期限を設けて定期的に最新機能の付いたカードに更新することで、防犯対策を施すことができます。消費者が安心してカードを利用できるように、日々工夫がなされているのです。

経済状況の変化に対応すべく再審査を行うため

クレジットカードを利用する際に重要な情報となるのが、「信用情報」です。特に問題なく利用している方にとってはあまり関係ありませんが、人によってはその時々で経済状況が変わります。信用情報に傷がついてしまうこともあるのです。

例えば、転職や休職といったことが理由でお金がなくなってしまうことも長い人生では起きる可能性があります。その際、現金がないためにクレジットカードで自分の身の丈以上にお金を払ってしまう人もいます。そして、支払期日までにお金を用意できずに信用情報にキズがついてしまうと、クレジットカード会社からの評価が下がるのです。

このように、利用者の経済状況の変化に合わせて適切に審査をするために、有効期限を設けています。もしも更新時に審査に落ちると、更新が見送りになってしまうこともあるため、計画的にカードを利用するように心がけましょう。

クレジットカードを公共料金の支払いに利用している場合

水道、ガス、電気といった公共料金の支払いをクレジットカードで行っている人も多いでしょう。口座振替の場合は手間がかかりますが、カード払いにしておけば便利な上にポイントを貯めることもできます。

そのような支払いにカードを利用している場合、カード更新とともに切り替えの手続きが必要になるのでしょうか。この点を気にしている方も多いため、カード会社が提供している「洗い替え」についても、ここで分かりやすくまとめておきます。

ほとんどのクレジットカードは自動更新できるので何もしなくてよい

カード更新とともに公共料金の支払い手続きをしなければならないと考える方もいます。しかし、ほとんどのカード会社の場合は、基本的には自動で更新されるため、何か手続きを行う必要はありません。

カード会社が自動でカード情報を更新する「洗い替え」によって、利用者が改めてカード情報の切り替え手続きをしなくても済むようになっているのです。ただ場合によっては手続きが必要になることもあるため、注意しておくようにしましょう。

自動更新に対応していない場合、切り替えが必要

カード会社や支払い内容によっては、自動更新に対応していないこともあります。なぜかというと、洗い替えというサービスは、基本的には固定費の支払いのみが対象となっているからです。

例えば電気、ガス、水道、携帯、インターネット代金といった固定費に関しては洗い替えが対応していることが多いものの、このような固定費に該当していないものに関しては洗い替えの対象となっていない可能性が高いです。その時は、それぞれカード切り替えのための手続きが必要になるため自身で対応するようにしてください。

自動更新されない場合には溜まっているポイントにも注意

公共料金の支払いにクレジットカードを使用していた場合、ある程度ポイントが貯まってくるものです。カード情報が自動で更新されない場合には、そのポイントに関して注意しておく必要があります。

なぜかというと、古いカードに溜まっていたポイントが新しいカードに引き継がれていない可能性もあるからです。もちろん、カードによってはそのまま引き継がれているものもありますが、中には何もしないと引継ぎが行われないケースもあるようです。せっかく貯めたポイントを無駄にしないようにしっかり確認しておいてください。

まとめ

クレジットカードを利用する際に必要になる、有効期限の確認方法や期限が切れそうな時の対応方法をご紹介してきました。

基本的にはカードの更新時に何か手続きをする必要がないことがほとんどです。ただ、カードの種類によっては更新時や期限切れが起きた時の対応が異なるため、各カード会社に確認するように心がけておきましょう。