クレジットカードを解約(退会)する方法は?解約時に気をつけなければいけないことも解説!

日付:2019-06-18  カテゴリ:クレジットカードの基本

クレジットカードを作った経験はあるが解約は初めてという場合、事前に調べておくべきことがいつくかあります。クレジットカードを解約することで複数の支払い先をまとめるといったことも可能ですが、安易に行って損をするケースもあるのです。

またポイントが貯まっているカードを解約すると、ポイントや特典も一緒に消されてしまうというデメリットもあります。良く使うカードであれば、解約前に変更手続きをしておかないと未払いとなってしまう可能性もあるでしょう。

この記事では、クレジットカードの解約で失敗しないように解約前に行っておきたいことを紹介していきます。

クレジットカードの解約方法

クレジットカードの解約方法を知りたいという人は多くいます。実際に解約手続きをする機会はそう多くないので、いざというときに困ってしまうのでしょう。実は、退会方法はそれほど複雑というわけではありません。ポイントさえ理解すれば初めてでも実践できますので、詳しい解約の流れを見ていきましょう。

カード会社のコールセンターに連絡して解約

多くのクレジットカードには、解約手続きなどに対応するためのコールセンターの電話番号が記載されていることが一般的です。解約したいと思えばコールセンターに直接電話することで手続きを済ませることができる会社が多い傾向にあります。

すべてのクレジットカードが電話での解約に対応しているわけではありませんが、コールセンターで解約の旨を伝えると、その後の手続き方法を教えてもらえるので指示に従えば問題ないでしょう。

電話にかかる時間は会社によっても異なりますが、大体3分~5分程度でしょう。コールセンターによっては電話料金が発生するケースもあります。カード会社から解約の理由を聞かれることもありますが、深く追及されることは稀です。「使わなくなった」など簡単な回答で構いません。

カードの解約手数料について

クレジットカードの解約手数料は無料のケースが多いようですが、一部の会社では料金が発生する可能性もあります。事前に解約条件などもチェックしておきましょう。

例えば、JCB EXTAGEシリーズのカードは、手に入れてから5年後までに退会すると1枚あたり2,000円の料金を払わなければなりません。

上記のように、同じカードでも条件によって解約に費用がかかるケースもあります。VISAやマスターカードブランドのカードでは解約金を0円にしている会社が多いようです。ただし解約金が絶対かからないとは言い切れません。カードを発行する前にあらかじめ解約に料金が発生するのかを確かめておくと良いでしょう。

クレジットカードの解約で注意すべきポイントやデメリット

普段は使わないカードを解約すれば、使うカードのみにポイントを多く貯めることも可能です。しかしカードの解約をするときにはいくつか注意点があり、安易に手続きをしてしまうと損をするかもしれません。

クレジットカードの仕組みを理解して失敗しない方法を学んでいきましょう。

定期的な支払いに使っていたら変更してから解約

家賃や携帯代など毎月の引き落としをカードで行っていた場合、変更手続きをせずに解約をしてしまうと支払いが止まって未払い扱いとなってしまいます。未払い状態が続くと知らない内に延滞金が発生してしまう可能性もあるでしょう。解約前にはカード会社に請求されるものがないかを事前に調べておくことが重要です。

家賃や携帯など毎月請求が発生する契約をしている場合、未払いを回避するために請求先を別のクレジットカードや銀行に移す必要があります。支払いの状況や明細はカード会社のウェブサイトやコールセンターなどで把握できるため、必ず解約前に確認し移行させておきましょう。

未払い料金の引き落としに気をつける

家具や家電など大きな買い物をカードで分割払いにしている人は注意しましょう。カードを解約すると分割やリボ払いにしていた金額を一括で支払うことになる可能性があります。

例えば、解約予定のクレジットカードで10万円の商品を10回払いの分割で購入したとしましょう。毎月1万円を支払えば良かったものが、解約をすることで10万円全額を一括返済しなければなりません。もちろん利子が発生する場合はその分も含まれます。

カード会社の中には一括で支払わなくて済むケースもあるようですが、それまでに溜まっている支払い分は清算するというのは変わらないでしょう。一括での支払いが負担になるなら、分割払いを続けているカードは返済が完了するまでは解約しない方が良いかもしれません。

既に支払った年会費は戻ってこない

クレジットカードには年会費が無料のケースと有料のケースがあります。年会費が無料のカードだといつ解約しても損にはなりませんが、年会費が有料だとタイミングによっては損をしてしまうことになるかもしれません。

クレジットカードの年会費は一度支払うと返ってこないことが多いようです。年会費を支払うタイミングとなる更新日直後の解約は、せっかく支払った年会費が無駄になってしまうといえます。

年会費が発生するクレジットカードを解約する場合は、更新日を確認して更新前に解約をすると良いでしょう。更新月を既に過ぎてしまった場合は、すぐにカードを解約するのではなく、特典など使えるものを使ってから解約しても遅くはないといえます。

カードに貯めていたポイントは解約で消える

クレジットカードは利用することによってポイントを貯められる制度を設けているケースが多く、現金で購入するよりもお得になるシステムを導入しています。しかし、どんなにポイントを貯めていたとしても解約を期にポイントが無効となってしまうカードが多いので注意しましょう。

例えば楽天カードの場合、一度解約をすると会員限定の特典やポイントは対象外になるだけでなく、再度入会しても貯まっていたポイントがもとに戻ることはないというシステムになっています。

楽天カードだけでなく、クレジットカード会社特有の特典やポイントは解約と共に消える可能性が高いと認識しておきましょう。解約予定のカードにポイントが残っている場合は、できるだけ使い切ってから手続きをするようにするのがおすすめです。

ETCカードなどは解約と同時に利用できなくなる

クレジットカードの中にはETCカードなど複数の機能を付けられるタイプが存在します。カードを解約すると付帯機能も使えなくなるので注意しておかなければなりません。

例えば楽天カードだと、ETCカードや家族カードを一緒に契約することができますが、クレジットカードを解約したタイミングで同時にETCカードや家族カードも退会扱いとなってしまいます。

ETCカードを1枚しか持っておらず頻繁に高速道路をETCで通過する場合は、解約をやめるか別のETCカードを手に入れてから解約する必要があるでしょう。

新しいカードを使うなら解約前の発行手続きをする

退会を検討しているクレジットカードで公共料金を支払っていたり、ETC機能をつけていたりすると解約したときに困ることも多いでしょう。事前に自分に合った新しいカードを発行し、必要な移行手続きをしてから解約するのがベストです。

新しいカードの発行申し込みをしても審査に通るという確証はありません。発行手続きが完了しても、カードが届く前に解約してしまうと使えるクレジットカードがない状態に陥ってしまう可能性もあります。新しいカードが手元に届き、支払っている料金の引き落とし先情報などを変更したあとに古いカードを解約する流れが安全です。

特典目当てで加入したカードの解約は期間を置く

クレジットカードを新規で入会する場合、カード会社によってはキャッシュバックキャンペーンなどの特典を付けていることがあります。中にはカードを発行するだけで数千円から数万円のキャッシュバックやポイントを得ることもできるケースもあるため、特典目当てでカードを発行することも珍しくないでしょう。

しかし特典を目的としてカードを発行し、特典を受け取ってすぐに解約をするとカード会社に履歴が残ってしまうといわれています。同じことを繰り返すと信用情報に傷がつく可能性もあるようです。

特典目当てでなくてもカード発行から数日など解約までの期間が短いとカード会社からの印象が悪くなってしまうこともあります。最低でも発行から6カ月程度は手元に置いておくのが望ましいといえるでしょう。

海外旅行でのショッピング用カードは必要性を再確認

海外旅行でのショッピング用に、国外で利便性の高い国際ブランドのクレジットカードを発行したという人もいるでしょう。最近では全く使っていないため解約をしようと考えている人は改めて必要性を確認してみてください。

クレジットカードの中には海外旅行の際にショッピングで利用するとポイントがついたり、保険が付いていたりといったお得な要素が含まれているケースがあります。安易に解約をしてしまうと上記の特典も失ってしまうため、今後も旅行に行く予定がある人はどのような特典が付いているのかを再度確認することが重要です。

魅力的な特典やオプションが付いているカードの場合は、年会費との兼ね合いなど総合的に判断した上で手元に置いておくのもひとつの方法だといえます。

解約したいカードが複数枚あるケースにも注意

使っていないカードが複数あるのでまとめて解約したいという人もいるでしょう。複数枚のクレジットカードを持ち続けていると年収とキャッシング枠の関係で、新たなカードの契約審査に影響が出ることもあるからです。しかし解約手続きを一度にまとめて行うのはおすすめできません。

クレジットカードの信用情報は、解約後5年程度はカード会社に残るといわれています。この情報は他のカード会社や金融機関などの間で共有されるのです。一般的に複数のクレジットカードを1度に解約する人は少ないでしょう。同じ時期に何枚も解約すると履歴を見たときに不自然だと考えられるケースもあるようです。

こうした信用履歴はクレジットカードの新規申し込みやローン契約の審査に響くともいわれています。信用情報の印象が悪くなる可能性を持つ解約方法には注意が必要です。複数枚のカードを解約する場合は1ヶ月に1枚など間隔を開けて行うと良いでしょう。

クレジットカード解約後の処分方法

カードを解約したからといって、そのままゴミ箱に入れてしまうと個人情報を盗まれる危険性があります。解約したカードでも個人情報の詰まったものを何もしないまま捨てるのは得策とは言えません。しっかりと処分方法を理解して不正利用を防ぐ工夫を心掛けていきましょう。

不正利用防止のためにハサミで裁断

1枚のクレジットカードには、大量の個人情報が詰まっているため、情報が盗まれないように細かく裁断することが大切です。裁断する場合のサイズは個人の自由ですが、テープや接着剤などで元に戻せる程度だと利用できるケースもあるようです。確実に元に戻せないくらいまで細かくしましょう。

細かく切ったカードが情報漏洩されない状態なのかを確認する場合は、以下の項目が読み取れるかで判断して下さい。

  • 氏名
  • 会員番号
  • セキュリティコード
  • 磁気ストライプ
  • ICチップ
  • 有効期限 など

他にもクレジットカードにはさまざまな情報が記載されていますが、最低でも上記の項目は確実に復活できないくらいまで細かく切っておくと不正利用防止に繋がるでしょう。

処理したカードはそのまま捨てない

ご説明したように、ハサミで切ったクレジットカードでもつなぎ合わせると使えるケースもあります。複数回に分けてゴミ袋にいれることで不正利用の防止に繋げることが可能です。

また個人情報はクレジットカードだけではなく、紙の利用明細からも取得することが可能です。明細書を捨てる場合もシュレッダーなどで身元がわからないようにしましょう。

細かく切ったクレジットカードを処分する際は各地域によってゴミの分別方法が異なります。可燃物なのか不燃物なのかをしっかりと把握して捨てることも大切です。引越しなどで地域に慣れていない状態では分別を間違えることも多いようですので、情報漏洩だけでなく分別の種類にも気を配っておくと良いでしょう。

まとめ

クレジットカードはさまざまな場面で新規取得する機会があります。定期的に所持カードを見直し、場合によっては解約を検討しましょう。枚数を減らしておけば支払いやポイントをまとめることができます。ただ、クレジットカードによって特典やETCカード機能付きなど特徴が異なるため、必要なカードなのかを見極めてから解約をしないと損をしてしまうかもしれません。

安易に解約を進めるのではなく、損をしないか良く確認してから手続きをすると失敗しにくくなります。使わないクレジットカードは正しく解約・処分して、個人情報漏洩などのリスクを避けましょう。