日付:2019-06-21 カテゴリ:クレジットカードの基本
クレジットカードには追加できるカードとして家族カードがあります。専業主婦や学生でも作れてしまうカードが家族カードです。今回はそんな家族カードの基本的な仕組みや、メリット・デメリットについて解説していきましょう。
「家族カード」とは、クレジットカードの本会員の家族に対して、追加で発行されるクレジットカードのことです。発行されるカードは、本会員のカードと同じになります。
家族カードを発行する際には、本会員の審査のみで、その家族に対しての審査は基本的に無審査で発行することができます。
家族カードは、本会員の信用に基づいて発行されるため、審査に通らなかった方でも、クレジットカードを家族カードとしては持つことが可能になります。
プラチナカードを持つ人の家族であれば、18歳の大学生でもプラチナカードを持てるということにもなります。
では、家族カードは具体的にどういった家族が持つことができるのでしょうか。
基本的な家族カードの対象家族とは、 クレジットカードを持つ本人と生計を同一にする
となります。クレジットカード会社によって違いはありますが、基本的にはこの基準です。
生計を同一にしていれば、例えば、親元を離れて暮らしている学生の家族に対しても発行はできます。
カード会社によって、対象の家族の範囲が多少異なりますので、自分のクレジットカードについて確認することが大切です。
家族カードの年会費ですが、年会費無料のクレジットカードでは家族カードの年会費も無料です。 年会費が有料のクレジットカードの場合でも、家族カード分の年会費に関しては、無料であったり、有料の場合でも本会員の年会費よりも安くお得になっていることが多いです。
家族カードの発行が複数になる場合には、1枚目の発行については無料、2枚目以降から年会費がかかったりするカードもあります。 例えば、アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードですと、本会員の年会費は29,000円(税別)で、家族カードの一枚目の年会費は無料で、2枚目以降の年会費が12,000(税別)といった形になっています。
家族カードは、クレジットカードを契約した本会員の信用によって発行されるカードですが、家族カードの名義はその家族カードを持つ家族の名義になります。
家族カードのカード番号や暗証番号も本会員のカードの番号とは違うものになります。 ぱっと見だけだと、そのカードが家族カードだとは見分けはつきません。
新規でクレジットカードを発行する際に、ETCカードと同じように、追加カードとして一緒に発行することができます。
後から発行する場合には、 カード会社の会員サイト上での家族カード発行手続き カード会社に電話して発行を依頼し、家族カードの申込書が送付される のたいてい2通りのパターンがあります。
家族カードの利用分については、家族名義人への請求ではなく、本会員への請求となり、引き落とし口座も本会員の口座になります。利用明細も、家族カードまとめて本会員と同じ明細に計上されることになります。
一部のカード、例えば三井住友カードゴールドやJCBゴールドカードでは、家族カードの引き落とし口座の設定を別々にすることができるカードもあります。
メリット①:カードが発行できない人でもカードが持てる
自分でクレジットカードを作ることができなかった人でも、家族カードであれば発行できます。 定職でなかったり、専業主婦で収入がない方や、信用情報がブラックの方でもクレジットカードを持つことが可能です。
メリット②:カード年会費の節約になる
年会費が無料であったり、安いので家計全体で見たときに、家族が個々で別々のクレジットカードを持つ場合に比べ年会費負担を抑えることができます。
メリット③:家計がまとまる
家族カードのクレジットカードの引き落としは、まとめてクレジットカードを持つ本人の口座から引き落とされるので、家計の管理が簡単になります。子供に家族カードを持たせる場合にも利用明細で何に使ったかが分かるので、比較的安心して持たせられるでしょう。
メリット④:本会員と同様にサービスが受けられる
クレジットカードに付帯するサービスで海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険がありますが、家族カードの保有者も加入できます。 家族カードがない場合だと、本会員のみに適用されますが、家族カードがあれば、家族にも適用されるからです。 また、ゴールドカードの家族カードなんかですと、無料で使える空港ラウンジサービスも利用することができます。
メリット⑤:ポイントがまとまる
本会員のカードに、家族カードを含めたすべてのポイントが貯まることになりますので、一人で貯めるよりも多くのポイントを貯めることができます。 多くのポイントやマイルを貯めて、特典航空券に換えることなどができ、有効活用ができるようになります。
デメリット①:家族カードが発行できないカードもある
ほとんどのクレジットカードは家族カードを発行できますが、家族カードが発行できないカードもありますので、自分のカードについて確認してみましょう。発行できる枚数にも上限があることもありますので、注意が必要です。
デメリット②:利用明細が一緒でプライバシー問題
利用明細をみると、誰が、いつ、どこでカードを利用したかがわかってしまうというために、家族の間でプライバシーの問題が出てきてしまう可能性があります。
デメリット③:利用限度額がいっぱいになってしまう場合も
家族カードを何枚発行しても、利用限度額が上がることはありません。本会員のカードの利用限度額の中で家族みんなが使うことになるので、使いすぎてしまうとほかの家族カードや本会員のカードが使えなくなってしまいます。
ここまで、家族カードの仕組みやメリット・デメリットを紹介してきました。 年会費無料で持てたり、安くできたり、ポイント・サービスも同等に受けることができる家族カードはメリットがいっぱいです。
限度額やプライバシーのデメリットも踏まえたうえで家族カードを活用することができれば、より多くの快適なクレジットカード生活を送ることができるはずです。